人より日焼け対策を頑張っているはずなのに、なぜか周りの人よりすぐに黒くなってしまう…
色白な肌を目指している人、シミやそばかす対策で日焼け防止を頑張っている人にとって日焼けしやすい体質というのは本当につらいですよね。
この日焼けしやすい体質って改善できないものでしょうか?
- 日焼けしやすい体質は改善できるのか
- 日焼けしやすい人としにくい人の違い
- 日焼け予防のコツ
焼けやすい人と焼けにくい人の違い!体質改善はできる?
日焼けしやすい、しにくいの違い
日焼けしやすい人と日焼けしにくい人の違いは、それぞれが生まれ持った「メラニン色素」の量にあります。
このメラニン色素は細胞が傷つかないよう、肌を守るために紫外線を吸収してくれます。
この紫外線を吸収したメラニンが肌を黒く見せている原因です。
通常であればメラニンが紫外線を吸収しても、ターンオーバーにより老廃物などとともに肌の外へ排出されます。
そしてメラニンが排出されることにより、元々の肌の色に戻るようになっています。
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層になっています。
この皮膚の一番奥には「メラノサイト」という細胞があり、たくさん紫外線を浴びると肌の細胞を守るためどんどんメラニンを生成します。
日焼けしやすい人、日焼けしにくい人どちらも紫外線を浴びている量は変わりません。
しかし元々持っているメラニン色素が多い人は、メラニン色素の生成も活発に行われるので日焼けしやすくなります。
反対に日焼けしにくい人は元々持っているメラニン色素の量が少なく、メラニン色素を作り出す能力も低いのです。
これが日焼けしやすい人としにくい人の違いです。
日焼けしやすいというのは一見メリットがないように思いますが、肌をしっかりと守ってくれているということです。
これは皮膚がんや光老化のリスクから守ってくれているということなので、実は悪いことばかりではないんですね^^
それから紫外線を吸収したメラニンはターンオーバーが正常に行われないと、肌の外に排出することができず皮膚にとどまります。
この排出されなかったメラニンはシミやそばかすの原因です。
そして日焼けしやすい人も日焼けしにくい人も、シミができるリスクは同じです。
日焼けしやすい体質の改善は可能?
この元々持っているメラニン色素の量は遺伝によって決まっている為、メラニン色素の量を減らす=日焼けしやすい体質を変えるというのは難しいと思います。
しかし
- 日焼け予防
- ビタミンCを摂る
- 肌の水分量を整える
メラニンが肌が黒くなる原因なので、なるべくメラニンの生成を抑えることができるか?が重要です。
ビタミンCはメラニンの生成を抑える効果があります。
それから肌は乾燥していると焼けやすくなります。
乾燥している季節には火事が起こりやすくなる(燃えやすい)のと同じです。
その為肌の水分量が良い状態を保つことで、少しでも焼けるのを防ぐことができますよ。
このように日焼け止めなど外側からだけでなく、内側からも対策していくことが日焼けしにくい肌作りに繋がります。
日焼け止めが効かない…?日焼けしやすい人の選び方のコツ
日焼けしやすい肌というのは確かにありますが、日焼け止めが効かないということはないと思います。
日焼け止め塗っても意味ないな~と感じる場合には、
- 使い方が間違っている(量や塗る頻度など)
- 成分が弱めのものを使用している
日焼け止めを選ぶときはどんなものを選べばより効果的なのか、ご紹介します。
オイルベースとウォーターベース
日焼け止めには「オイルベース」のものと「ウォーターベース」のものがあります。
ウォータープルーフ、皮脂崩れに強い成分で作られている
ミルク系など肌に優しい成分、落としやすい成分などで作られている
日焼けしやすい、日焼け止めが効いてる気がしない…という場合は、汗や皮脂に強いオイルベースの日焼け止めを選ぶのがおすすめです。
しかし日焼け止めに限らずウォータープルーフなどの化粧品は、肌には刺激が強い成分で作られています。
人によっては荒れてしまう可能性もありますので、無理のない範囲で選んでみてくださいね。
顔以外なら大丈夫という場合は部位によって使い分けたり、あまり汗をかいていない時は塗り直したりしないなど工夫してみましょう。
「SPF」と「PA」の選び方
それから日焼け止めを買うときによく見る「SPF」や「PA」の表示がありますよね?
SPFもPAも数値が高いものを使っておこう!と思いがちですが、数値が高いものはやはり肌への刺激が強くなります。
SPFの選び方
「SPF」は紫外線をどのくらいの時間防ぐことができるかを1~50の数値で表しています。
SPF1が約20分なので理論上は「SPFの数値×20分」は、紫外線による日焼けを防止してくれるということになります。
SPF10×20分=200分(約3時間)
SPF50×20分=1000分(約16時間)
SPFはUV-Bという紫外線を防ぎます。
このUV-Bは波長が短いため肌の奥深くには届きません。
しかし短時間でも肌に影響を与える為、肌が赤くなります。
つまり日焼け止めを塗っていないとすぐに焼けてしまうので、もしSPFの効果の高い(長時間紫外線を防いでくれる)日焼け止めを塗っていても「汗などで落ちてしまう」「量が足りなくてムラが出る」などが起こると意味がなくなってしまいます。
その為数値が高いものを選んでおけば安心というわけではないのです。
それから数値が高くなると、当然肌への負担も大きくなります。
なので
- 長時間の塗り直しが難しい場合
- 外に長時間出る場合
などは数値の高いもの
- 室内にいる場合
- ちょっとした買い物(車にいる時間や店内の時間が長い)場合
などは数値が低いもの
と使い分けるのが良いと思います。
塗り直しは2~3時間おき、徹底するなら20分おき!なんて話もありますが、特に数値が高いものはそんなに塗りなおし過ぎるのは肌への負担が気になります。
それに状況によって塗り直しが難しい場合もありますよね。
なんでもそうですが、やり過ぎはよくありません…。
そんな時はUVカットのカーディガンやパーカー、日傘で対応するなど工夫してみてくださいね。
PAの選び方
日焼け止めの「PA」というのはUV-Aという紫外線を防止するための効果を表しています。
「PA」の効果は「+」の多さで表されています。
PAに関しては、活動状況に関係なく+がなるべく多いものを選んでおくのが良いでしょう。
肌が黒くなりやすいのはUV-Aの影響です。
UV-Aは波長が長く皮膚の層の奥の真皮まで届きます。
真皮まで届いたUV-Aはメラノサイトを刺激し、メラニンの生成を活発化させます。
そして波長が長いために室内にいても届きます。
メラノサイトを刺激しない為にも、PAの効果は高いものを選んでおいた方が良いと思います。
日焼け対策は日焼け止め以外にどんなことができる?
紫外線は一年中ありますので、焼けるのが気になる場合は一年中対策しておくのがおすすめです。
(もちろん季節によって紫外線量は異なりますので、日焼け止めは使い分けてくださいね!)
日焼け止めでの対策は行っている方も多いと思いますが、合わせてやると良い対策をご紹介します。
物理的に紫外線を防ぐ
日焼けをしないためのポイントは「とにかく紫外線を防御すること」です。笑
- UVカットの眼鏡やコンタクト
- サングラス(できれば色が薄めのもの)
- 日傘
- 帽子
- アームカバー、手袋
- UVカットの上着、長袖の服、丈の長いパンツ
- 車の窓用UVカットフィルター
- マスク
- ストール
など、UVカットの衣類やグッズもたくさんあるので、使えるものはなんでも使いましょう。
意外と忘れがちなのが、
- 目からも紫外線が入ること
- 地面からの照り返し
- 室内でも日焼けはすること
目から入った紫外線はお肌にも影響します!
また徹底した日焼け対策をしている人は、室内でも毎日日焼け止めを塗っています。
日々のちいさな対策の積み重ねが大切ですね。
生活の中で気をつけること
- ビタミンCを摂る
- 保湿、保水をしっかりする
- 規則正しい生活を心がける
- 日焼け止めはしっかり落とす
外側からの対策の他にも、メラニンの生成を抑えるためのビタミンCの摂取、保湿、保水などのお手入れも重要です。
それから肌のターンオーバーが乱れるとメラニンがうまく排出されないので規則正しい生活を心がけたり、日焼け止めはしっかり落とすようにしてくださいね。
日焼けしやすい体質は改善できる?まとめ
日焼けしやすい人としにくい人がいるのは「元々持っているメラニン色素の量」が違うためです。
これは遺伝によって決まっている為、元々持っているメラニン色素の量を減らすなどの体質改善は難しいです。
しかし、肌や体のケアを心がけることで日焼けしにくくなるように気をつけることはできます^^
日焼けしやすい人が日焼け止めを選ぶときは、
- オイルベース
- SPFは状況によって使い分ける
- PAは+の多いもの
(自分の肌質と相談しながら選んで下さいね!)
日焼け対策は、基本的に日焼け止めはもちろん、UVカットグッズを併用して徹底的に紫外線をブロックしましょう。
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