ほくろの除去方法はいくつかあります。
しかし実際に施術を受けようと思っても
- 自分のほくろの場合はどの方法が適しているのか
- 確実に除去できる方法はどれか
- 傷跡がなるべく目立たないようにするにはどの治療法を選べばいいのか
などいまいちわからなくて迷ってしまいますよね。
この記事ではほくろ除去にはどんな方法があるのか、それぞれの治療法のメリット、デメリットなどをご紹介します。
ほくろの除去方法はどんなものがある?
ほくろの除去方法は主に
- レーザー除去
- 切除縫合法
- くりぬき法
の3種類があります。
ほくろは皮膚の表面ではなく皮膚の内側からできるものなので、表面に見えているところだけを削り取っても完全に除去できるものではありません。
ほくろを除去するには、ほくろの根の深さや大きさ、盛り上がりのあるほくろかどうかなどそれぞれのほくろの状態を見て適している除去法を決定します。
施術を受ける際に特に気になるであろう「再発の可能性」「傷跡の目立ち具合」「傷が治るまでの期間」など、どこを重視するかで除去方法を吟味しましょう。
さきほど上げた3つの治療法の中でも今は「レーザー除去」が最も主流です。
ほくろ除去といえば、レーザー除去を想像する方も多いのではないでしょうか。
小さめのほくろや平らなほくろなどはレーザーでの除去に適していて、根が深い場合は再発の可能性はあるものの表皮部分を除去するだけでも元々のほくろが薄くなるのでそれだけでもかなり満足される方もいます。
クリニックでレーザー除去が可能なほくろかどうか判断して頂き、切除でないと除去は難しいといわれる場合には切除縫合法やくりぬき法を検討するというのも良いと思います。
それぞれの除去方法の特徴やメリットとデメリット
続いてそれぞれの切除方法の違いやメリット、デメリットをみていきましょう。
せっかくお金をかけて除去するので、後悔のないよう切除後の傷跡のリスクなども考えながら見てみてください^^
レーザー除去
レーザー除去は、メスを使わないので縫う必要がなく痛みもほとんどありません。
レーザーで除去できるのは、表皮より少し下までの根の深くないほくろです。
施術自体も簡単で、レーザーをほくろ部分に当て一瞬ジュッ、という感じはしますがたいして痛くも熱くもなく(麻酔を使用する場合あり)、ポロッととれるという感覚です。
メリット・デメリット
レーザーでの除去は
- 出血がほとんど起こらない
- 比較的短時間の施術
- 一回の治療で多数のほくろを除去することができる
- 切ったり縫ったりした跡が残らない
などのメリットがあります。
デメリットとしては、
- 皮膚の奥にほくろの細胞が残っているとほくろが再発する可能性があること
- レーザーを当てた時に焼いたような匂いがすること
などがあります。
匂いについては、気にならない方は気にならないと思います。
レーザーの種類
レーザーはクリニックによって取り扱っている機会が違うことがありますが「CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)」「Qスイッチレーザー」のどちらかが一般的です。
Qスイッチレーザーの方が新しいレーザーですが、盛り上がりのあるほくろの除去は難しいかもしれません。
また色の濃いほくろなどは1回で取り除くことが難しく、2~3回の施術が必要になる場合も。
CO2レーザーでの除去は根が深いほくろでなければ1回の施術でほぼ取り除くことが可能です。
よほどのこだわりやCO2レーザーの取り扱いがないクリニックでの施術でなければ、CO2レーザーを選ぶのがおすすめです。
除去後の傷跡について
レーザー除去では出血がほとんど起こらず、縫い跡に関しての傷は残らないとお話しましたが、施術直後はほくろがあった部分に赤みが出ることが多いです。
この除去した赤みの部分には、肌色の医療テープなどを貼って保護しますので、完全には隠せませんが気にならない程度にはなると思います。
どの除去方法においても術後の赤みはしっかり保湿し、紫外線を避けるケアをすることでだんだん目立たなくなっていきます。
レーザー除去の場合数ミリのほくろなら、どこにほくろがあったのかほとんどわからない程度になるそうで、この仕上がりはレーザーのメリットといえますね。
レーザー除去でも傷の治りが遅めの方は稀に赤い跡が残り、傷跡が盛り上がるかもしれないリスクはあります。
切除縫合法
切除縫合法はほくろとその周辺の皮膚を切開し完全に除去した後、傷口を縫い合わせます。
ほくろを根本から取り去ってくれる為、「一回で完全に除去したい!」という方におすすめの治療です。
また、クリニックによりますが5mm以上の大きめのほくろや盛り上がりのあるほくろの場合は、切除を勧められる場合があります。
メリット・デメリット
切除縫合法のメリットは
- くりぬき法に比べて縫合するので傷が閉鎖するまでが早い
- ほくろを根本から除去できるので再発の可能性が少ない
ことがあげられます。
デメリットとしては
- 普段から傷の治りが遅いケロイド体質などの場合は傷跡がなかなか消えない
- レーザーに比べて傷が大きくなること
があります。
特にお顔などの施術の場合は、傷が残るのは困ると思いますので慎重に。
切除縫合法の場合は処置と抜糸で最低でも2回通院の必要があります。
でも、時間にしておよそ数十分。もちろん日帰りでOKです。
大きなほくろも根本から除去できますので、再発の可能性が少ないのは嬉しいですよね。
除去後の傷跡について
切除縫合法はメスでほくろとその周辺の皮膚を一部切除した後、縫合し傷を閉じるので縫い線が直線状となります。
縫い合わせた部分はほくろの直径よりも、大きくなってしまうと思っておきましょう。
しかし切開して縫い合わせると、傷が目立ちそうだし綺麗に跡が消えるのか心配ですよね?
まず切除後の縫い跡に関しては、縫合をしてから抜糸までは約1週間ほど。
この期間は傷をテープで保護しておく必要がありますので、完全に隠すことは難しくなります。
切除縫合法では縫い目の傷跡をテーピングすることにより、傷口が広がるのを防ぎます。
縫合法でも術後のケアが大切になります。
くりぬき法
くりぬき法は、メスでほくろ部分のみを円形にくりぬく除去方法です。
こちらも切除縫合法と同じく、大きめのほくろや根の深そうなほくろの場合に提案される場合がありますが最近ではくりぬき法を行うクリニックは少ないそうです。
メリット・デメリット
くりぬき法のメリットとしては
- ほくろ部分のみをくりぬくので、切開して縫い合わせるよりもメスを入れる範囲が小さく済む(ほくろの大きさ次第で変わりますので、人によってくりぬく大きさは異なります)
- しっかりケアしていれば傷はほぼ目立たないくらいになる
- 切除した組織の病理診断が確実に行える
デメリットは
- 術後約2週間程はくりぬいた部分の肌が陥没する
- 傷口がふさがるまで待つので治癒までに時間がかかる
などがあります。
除去後の傷跡について
さきほど書いた通り、くりぬいた部分の肌が陥没します。
切除縫合法と違い傷口を縫い合わせないので、自然に傷がふさがるのを待ちます。(傷口が大きい場合には縫い合わせることもあります)
普段から傷の治りが遅い方は、傷がふさがるまでに時間がかかってしまうことがあります。
しかしくりぬき法ではレーザー治療に比べて、除去後に熱損傷がない利点があります。
除去後は他の方法と同じく、傷が治癒するまでテープで保護します。
ほくろ除去術前や術中の気になること
その他、上記以外に施術に関して気になっている人が多い疑問や不安などについてもご紹介します。
施術中や術後に痛みはある?
ほくろ除去はほとんどが日帰りでできるとはいえ、病院での手術はやはりこわいもの…
施術中の痛みはどのくらいあるのでしょうか?
ほくろ除去ではメスを使用する方法はもちろん、レーザーでの除去の場合にも局所麻酔を使用します。
麻酔なので、もちろん施術中の痛みはないと思ってよいでしょう。
レーザー除去の場合には、何かが当たっているな~くらいの感覚はあるかもしれません。
痛みについて、問題なのは局所麻酔の方です。
こちらは「さほど痛くはなかった」という方、「ものすごく痛かった」という方どちらの意見も同じくらいあるのです。
でも、麻酔をしないで切開は無理なので我慢しました…
…など痛みの表現も本当に様々で、「絶対に痛くないので大丈夫です」とは言えないです。
麻酔が痛いか?痛くないか?は個人差が大きく、特に神経が多く通っている部位だと痛みが強いといわれてます。
術後の痛みに関しては、レーザー除去は人によっては日焼け程度のピリッとした痛みがあるとのこと。
切開での除去の場合は縫っていますし、傷のようなものなので多少の痛みは覚悟しておいた方が良いと思います。
施術にかかる時間はどれくらい?
ほくろ除去はどの施術方法を選んでも、ほとんどの場合日帰りでしてもらうことができます。
施術時間は除去するほくろの数にもよりますが、レーザー除去の場合はレーザーを当てるのは数十秒なので麻酔などを入れても15~20分程度。
小さめのほくろや1個の除去なら10分程度で終わることも。
切開での除去でも30分くらいが相場です。
取り除くほくろの数が多く時間がかかったとしても、1時間を越えることはほとんどないと思います。
1回の治療で除去できる?
ほくろは必ず1回の治療で取り切れるとは限りません。
肌は層になっていますよね。
取りたいほくろが比較的浅い肌の表面付近の層にある場合には、レーザーでも1回で除去ができるでしょう。
しかし肌の深い層までほくろの根がある場合には、1回の治療で取り切れないこともあります。
ほくろの根の深さは見ただけではわかりません。
完全に取り除きたい場合は2回、3回と治療が必要になります。
また根が深い場合、1回で取りきろうとして肌をえぐり過ぎてしまうと傷が大きく残ったり、取り除いた部分の肌の陥没が治らないということにもなりかねません。
そのため根の深いほくろは数回に分けてレーザーを当て、少しずつ取り除いていくことを提案されることもあるでしょう。
そしてほくろは綺麗に取り除けた、と思っても根が残っていて再発することがないとも言えません。
そういった理由から、クリニックによっては
- 保証期間が付いているところ
- 2、3回目の治療まで無料
- 再発時は治療費が安い
などの対応をしてくれる場合もあります。
事前にしっかり確認しましょう。
除去手術後の通院に関しては「何かあればまたきてくださいね」というところもあれば「1週間後、1ヶ月後を目安に経過を見せに来てください」というところもありますので、こちらも施術前に一度ご確認を!
取りたいほくろが複数ある場合1度にどのくらいまで除去できる?
基本的には一度の施術で10個、多くても20個程度まで除去できるところが多いです。
特に小さめのほくろや盛り上がりのないほくろなどは、まとめて除去する傾向にあります。
治療法によっても変わってきますので、カウンセリング時に医師に相談してみましょう。
気をつける点としましては、
- 除去するほくろの数だけ費用がかかること
- 局所麻酔は場所によっては除去するほくろの数だけすること
- 取り除く数が多い分術後の痛みや腫れ、赤みが目立つ可能性がある
というところです。
これらの点を考慮し、数回に分けるなどするのも一つの手ですね。
ほくろの除去方法まとめ
ほくろの除去方法は
- レーザー除去
- 切除縫合法
- くりぬき法
があり、今はレーザーでの除去が人気です。
それぞれメリット、デメリット、その除去法が適しているほくろの状態などがありますので一度クリニックで相談してみましょう。
またどの方法を選んでも傷跡が残ってしまうかもしれないリスクはあります。
しかし「術前より目立たなくなって満足」「今ではほくろがあったことを忘れてしまうので、もっと早く除去すればよかった」などの感想も多く目にします。
ほくろがコンプレックスとなっている方の参考になれば幸いです。
コメント